ドイツ通信・新年に希望を繋ぐラッキーアイテムたち
【スタッフErikoのドイツ通信 】
あけましておめでとうございます。
本年もマリエンをよろしくお願いいたします。
ドイツは、ロックダウン下で迎えた年末年始。
移動や接触が制限され、夜の外出もNGという状況で、今回は例年とはかなり趣の異なるクリスマス&年越しとなりました。
いつもなら、私たちも義父母や義姉家族とクリスマスに連日集まるのですが、今回はそれぞれの世帯で個別にお祝いすることに。
また年末年始は、我が家は小旅行に出かけてしまうことが多いのですが、今年は本当に久々に自宅で新年を迎えました。
ちょっと残念でしたが、お店が休業中なのでみんなそれぞれ工夫して心のこもった手作りのクリスマスプレゼントを準備したり、花火や爆竹の販売が禁止なので、久々に静かな年越しカウントダウンを迎えられて、「真髄に立ち返った」感じのする年末年始でした。
ドイツでは、年末になると様々な「ラッキーアイテム」が出回ります。
好運を呼び寄せるとされているシンボルグッズを室内に置いて、新しい年の多幸や健康を願うのです。
ラッキーアイテムの中には、世界中で広く定着しているものもあります。
楽園からイブが記念に持ち出したとされる「四つ葉のクローバー」は日本でもお馴染みですね。
雑貨やアクセサリーでも人気のモチーフ、クッキー型もあります。
最近では、品種改良されたものが簡単に手に入りますが、「本当に好運を見つけたいなら自然の中で偶然見つけないとだめよ」と、知り合いのおばあさんが力説してました。
私がドイツに来てから「へぇ、これってラッキーアイテムなんだ」と発見したものもあります。
たとえば、「好運の子豚」。
豚は、家族が生きていくための貴重な食料源であり、豊かさと繁栄の印でもあることからラッキーアイテムとなったようです。
ドイツではこの時期、マジパンやチョコレートのふっくらしたかわいい子豚がベーカリーやスイーツ屋さんの店頭に並びます。
また煙突掃除屋さんも、この時期ドイツで欠かせないラッキーアイテム。
煙突が詰まると、室内の暖房も料理もできなくなり、昔の冬場の家庭では大惨事に繋がりかねないことから、煙突を清潔に保ち住人の生活を守る煙突掃除屋さんは好運の象徴だったんですね。
針金にもこもこのついたパイプクリーナー、昔工作で使ったモールのような素材で作られたものが一般的ですが、我が家では、今回はちょっと趣向を変えて、「乾燥プラムの煙突掃除屋さん」を飾りました。
乾燥プラムもボディーや手足に見立てて、様々なコスチュームを着せるお人形は、ドイツの各地に定着している伝統グッズ。
この煙突掃除少年は、東ドイツドレスデンの歴史ある民芸品だそうで、ドレスデン出身の素敵なご近所さんが、クリスマスの朝そっと我が家のドアの外にカードを添えて置いてくれてました。
更に、「ベニテングダケ」も、私がドイツに来てから出会ったラッキーアイテムの1つです。
このキノコには猛毒があり、どうしてこれが好運のシンボルなのか、起源はよく分かっていないらしいですが、一説には精神活性作用があり幸せな気分を誘発するため、また別な資料によると、カーネーションの花束にも似たその華やかな外観がウキウキ感をかき立てることから、ラッキーアイテムになったとされています。
義母は年越しを前に、紙でこのキノコを手作り、瞬間接着剤と格闘したそうです。
ロックダウン中でなかなか会えないので、写真を送ってくれたけど、実物も手にとってみたいなぁ。
ドイツでは、これらのラッキーアイテムをいくつか組み合わせて飾ることが多いです。
お店でも、クローバーの鉢にキノコを持った煙突掃除屋さんが一緒に刺してあるものなどが売られています。
でも、私の一番のお気に入りは、やっぱり「テントウムシ」!
テントウムシは、聖母が天から使わす使者、子どもを保護し、病人を癒やすと言われています。
ドイツ語での名称は「マリエンケーファー」、聖母マリアにちなんだ呼び名です。
私たちマリエンとも深く繋がっている気がして、もっとも確実に幸せ・健康を世界中に届けてくれそうです!
ロックダウンはまだまだ続きそうな予感。
制限の多い日常ですが、精神は自由。
ラッキーアイテムたちにも手伝ってもらって、新年に希望を繋いでいきたいですね。
そしてマリエン製品を通して、本年も引き続き皆さんにたくさんのラッキーをお届けできますように!
ごちそうが続いたお正月明けは、リセットブレンドをどうぞ。