ドイツ通信・銀世界で心のリセット

【スタッフErikoのドイツ通信 】

年が明けてから、数回雪が降りました。

北国ドイツの冬、雪は当たり前のイメージですが、近年の温暖化の影響で、最近は本格的な雪景色は以前より少なくなりました。

山沿いはともかく、街では降っても積もることは少なく、ホワイトクリスマスもおいそれとは実現してくれません。

そんな中、先日本当に久しぶりで、「雪をキュッキュッと踏みしめて歩く」という素敵な経験をしました。

週末の朝、何だか吸い込まれそうな不思議な静けさに目覚めたら、外は一面の銀世界。

思いがけない自然からのプレゼントにうれしくなり、近くの公園へ出かけました。

ロックダウンのさなか、一度に集まれる人数や移動距離が制限され、最近戸外は閑散としていますが、この日の公園は、ソリ遊びに興じる家族やお散歩する人たちで、いつになく賑わっていました。

私も、地元で冬越しする鳥たちのための巣箱や、幹にイニシャルの掘られた木、誰かが作った雪だるまらしきオブジェなどを観察しながら、のんびりと散策。


しゃきっと澄み切った空気の感触、ちょっと湿っぽい雪の日独特のにおい、いつもの喧噪をふんわり被ってしまうような雪の日ならではの雰囲気を満喫しました。

また、雪の重さで木の枝がたわんでいるところや、大木のでこぼこの形にそって雪が降り積もったナチュラルな感じ、吹雪いた形のまま枝上で水分が凍結したらしい様子や、幹に斑に残るもこもこ雪などを観察しながら、今更ながら自然のマジックに感嘆。
やっぱり自然は驚異な存在ですね~!

妙にわくわく、それでいてちょっとしんみり。
雪の日には不思議なパワーがあります。

ともすると、雪は災害や事故にも繋がりかねない怖い存在でもありますが、反面ちょっぴり非日常的なスペシャルな雰囲気を演出してくれます。

長いロックダウンでちょっとよどみがちな心、銀世界でかちっとリセットできた感じです。

例年ですと、そろそろカーニバルの話題が聞かれる時期ですが、コロナによる制限がまだまだ続きそうな南ドイツ、人が集まるイベントはしばらくはお預けになりそうです。


そんなときでも、自然の恵みにはキャンセルがないことを、本当にありがたく感じる日々です。

寒い雪の日は体をあたためる、あったかいハーブティーをどうぞ。

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