ドイツ通信・デトックスにも強い味方 - ヘルシー「ベジ革命」

【 スタッフErikoのドイツ通信 】 カーニバルウィークが終わると、復活祭までは断食期間。


ドイツでも、スイーツやアルコールを断ったり、日中は食事を控えたり、何らかのかたちで身体のデトックス・リセットを試みる人が多いです。

近年、ドイツにも健康志向がどんどん浸透、様々な身体のデトックス方法が紹介されるようになりました。

ドイツ料理と言えば、高脂肪・高カロリーをイメージしがち。


たしかに伝統的な食事はそうですが、最近は特に若者を中心に、より身体に優しくライトな食事が好まれる傾向にあります。

一般のスーパーでもベジセクションができ、品数も増え、手頃な価格設定になりつつあります。

具体的にお肉の代用としては、小麦やオート麦などの穀物をはじめ、ヒヨコマメ・レンズマメ、グリーンピースなどの豆類にをベースに、各種野菜を加えたり、スパイスでアクセントをつけたりして、なかなか美味しく仕上がっています。

チキンソテー風・ハンバーグ風・お団子風・ソーセージ風など、用途に合わせて形状もセレクトできるので、ハンバーグは付け合わせとメインに、ボールはヘルシーサラダにのせてなど、バリエも広がります。

とはいえ、毎回出来合のものを購入するのもどうかなと思い、我が家では冷蔵庫の野菜を使って、ホームメードバージョンもいろいろ実験中。


まだまだ改良の余地ありですが、楽しく取り組んでいます。

日本でお馴染みのお豆腐も、ヘルシーフードとして人気です。


乾燥ダイズを顆粒やフレーク状に加工したものも出回っており、お湯やスープで戻して、挽肉の代わりにチャーハンに入れて炒めたり、バラ肉の代わりにカレーに入れて煮込んだり。

また日本では見かけませんが、「スモーク豆腐」なる食材も出回っています。
そのままだと、美味しい日本のお豆腐を知っている人にはちょっと微妙なテーストですが、これをキドニービーンズやスパイス類とミックスして「ビーガンレバーペースト」を作ったら、パンにもマッチしてこちらの家族にも大好評。

ソーセージ型に整形した市販のものも出ていて、これはスープのアクセントに。


また牛乳ベースの生クリームやヨーグルトの代わりに、豆乳クリームや豆乳ヨーグルトを使用すると、煮込み料理もサラダのドレッシングもよりいい感じに仕上がります。

脂質に関しては、シアバター入りのマーガリンや、ジャガイモのデンプン&キビ由来のスライスチーズ、カシューナッツを用いたカマンベールチーズ風なども使って見ましたが、以前に比べて「はずれ」の確立はずっと低く、「うん、これならいけるぞ」と思える製品も増えてきました。



デトックスでは、炭水化物、とくに小麦の使用をひかえるようアドバイスされることがありますが、パンにも付け合わせのお団子にも当たり前のように小麦が使われているドイツの食生活では、これはちょっとチャレンジ。


そんなときは、小麦以外の穀物、より身体に優しいと言われるスペルと麦・トウモロコシ・ソバなどの素材を用いたパスタが活躍。

 

テイストはまだ本物パスタに及ばないですが、スパゲティー・ペンネ・フジッリなど、オプションも増えてきて選びやすくなりました。

またパンのスプレッドも、クリームチーズベースのものがこれまでは主流でしたが、最近は乳製品を使わないビーガンバージョンも登場。


我が家でも、ザワークラウトやパワーフードのキノア使用のものを作ってみましたが、フレッシュでお腹にもたれないところが気に入ってます。

ドリンクでは、最近我が家でもオート麦ドリンクを初めて購入してみました。
無調整なのにほんのりナチュラルな甘さ、美味しいのでしばらく牛乳代わりに飲んでみようかと思っています。

ヘルシー・ベジパワーは、スナックやスイーツ部門にも拡大中。


などと書くと、「いかにもまずそう」って思われてしまいそうですが、どうしてどうして、脂肪分50%カットの野菜チップスも、レンズマメやヒヨコマメチップスもなかなか美味、サワークリームとか、チーズ&オニオンとか、テーストも充実していて楽しめます。


ゼラチン不使用の果汁グミは、ポークがNGの私のイスラム系の友人たちにも大人気、またナツメヤシ果実を用いたヘルシースナックには、日本のゆずが香りにアクセントを添えていて、海外の優れもの食材がドイツの家庭にも入ってきてることがうれしかったです。

ドイツ政府が実施した最近のアンケートによると、回答した役半数近くがベジ・ビーガン製品を購入したことがあり、その理由としては「好奇心」が最も多く、次いで「動物保護」、「テイスト」、「環境に考慮して」という順番だったとのこと。


ヘルシーなベジ革命がドイツ全土でじわじわと広がりつつあるようです。

単純にテイストが好きなこともあり、我が家でもベジ・ビーガン料理が食卓に上ることが多いですが、お肉や乳製品も食べますし、適度な量なら美味しいと感じます。


何が健康や環境をにベストなのか、情報収集しつつ、でもストイックになりすぎずに、楽しい食生活を実践していきたいですね。

日本では大掃除は年末ですが、ドイツでは「春のクリーニング」と言って、春先のイベントなんです。


お部屋と合わせて、ここらで身体も一度浄化しておくのもありですね~!

春の体リセットシーズンには、リセットブレンドもおすすめです。


 

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