ドイツ通信・レッツ♪スイング - オンラインコンサートの週末
【スタッフErikoのドイツ通信 】
先週末、我が家では初めて「オンラインコンサート」を体験しました!
コロナ禍で人が集まるイベントは軒並みキャンセルになってますが、出かけられない分、オンラインでの配信が広まっています。
夫が以前、高校のジャズバンドの顧問をしていたこともあり、まったく素人の私も少しずつジャズの魅力に惹かれて、コロナ以前は時々、地元のジャズクラブに出かけていました。
ですが、長引くロックダウンでコンサートなどの文化的活動は全てキャンセルに。
鬱々としていたところに、「オンラインでコンサートをライブ配信」の情報をゲットして、ためしてみることにしたのです。
今回の出演は、ミュンヘンの若手スイングバンド。
ジプシースイングの創始者ジャンゴ・ラインハルトの曲をはじめ、パリのサロン音楽やニューオリンズのダンス音楽など、1920年代にまで遡る名曲が聞けるとのことで、一気にテンションupしました。
事前にチケットをオンラインで購入、メールで送られてきた長ーいコード番号を入力すると、ライブストリーミングでコンサートが体験できるよ、というもの。
これまでもYoutubeなどで無料のコンサートを部分的に視聴したことはありましたが、ちゃんと「何時から開場OK」という本格的なのは初めて、ちょっとどきどきです。
リビングにPCを運び込んで、即席コンサート会場をセッティング。
自宅でも少しはジャズバーの雰囲気を出したいなぁと、カクテルとちょっとしたおつまみも作りました。
カクテルは、愛用のキッチンマシーンに手伝ってもらって、明るい季節をイメージしたフローズンマルガリータ。
おつまみは、演奏中でも静かに口に運べるものをと思い、冷蔵庫にあったパイシートを型抜きして、オーブンで焼いてみました。
春らしさを出したくて、桜のクッキー型も使ってみた★
そしていよいよ開演の時間
…のはずが、あれれ、なかなか始まらないなぁ。
遅れてるのかなぁ、それにしても時間かかりすぎじゃない?
技術的トラブル?
別室のPCで念のためチェックしたら、うわぁ、もうとっくに始まってるよー。
なんでこっちのPCでは画面出ないんだろう。
おぉぉ、やっと画面出た。
けど、音声はどうなった?
設定確認し直しだ~。
理由はわからないけど、リビングにセッティングした方のPCでは、コンサートは見られないらしいことが判明。
それで急遽「会場変更」で、使えるPCがおいてある夫の仕事場で見ることに。
慌てて椅子をもう1つ運び込んで、カクテルやおつまみもばたばたとお引っ越し。
やれやれ、自宅でのバーチャルコンサートは、自分が演奏するわけじゃないのになかなか体力要るぞ。
やっと落ち着いて、ようやくスイングの世界へ。
ふぅぅ~~~
進行役のギタリストの軽妙&フレンドリーなトークと、引き込まれるような優れた演奏。
サクソフォンやクラリネットの、感情にぐぐっと直接うったえてくるような、切なくなりそうなメロディー。
そして私は(超ヘタですが)以前ピアノを習っていたので、自然にピアノの音に耳が引き寄せられます。
これらの音楽がリアルタイムで流行っていた時代に自分がいたわけじゃないのに、懐かしく感じるのはなぜだろう、音楽のマジックってすごい!
ときには軽快に、ときにはしっとりと、スピーカーから流れるメロディーが、じわじわと心身に浸透して、乾きをいやしてくれる、そんな感覚に包まれ、あろうことか、ちょっとうるうるしてきました。
外出も人との接触も制限されて、いつもどことなく緊張がつきまとう日々。
魅惑的な音楽で知らず知らず心身が心地よくほぐれていくなかで、あぁ私疲れてたんだなぁと、なんだか妙に納得。
スイングのリズムに癒やされ、励まされたひと時でした。
まだしばらくロックダウンが続きそうなドイツ。
仕事の合間によくギター弾いてる夫と違って、私はブランクあるし、もともと弾けると言うほどは弾けないんですが、折角まとまった在宅タイムもあることだし、久々に電子ピアノに触ってみようかと思っています。
おうち時間は、ハーブティーの癒しもぜひ取り入れてくださいね。