ドイツ通信・甘い癒やしのひとときークリスマスのお菓子作り

【スタッフErikoのドイツ通信 】

ドイツでは、11月末にクリスマス本番前の準備期間である「アドベント」に突入。
先週は街でもちらほら雪が降り、だんだんとクリスマスシーズンっぽくなってきました。

毎年この時期、ドイツでは多くの人がクリスマスのクッキー、「プレッツヒェン」を焼きます。
クリスマスのクッキー プレッツヒェン
ドイツでは、1年を通してお菓子作りはポピュラーですが、なぜかクッキーを焼くのは主にクリスマスに限られています。

1つの家庭で数種類のクッキーを焼くのが一般的。

「今年もおばあちゃんのさくさくのバニラキプフェル楽しみだなぁ」みたいに、みんなが知ってるその人・その家庭のお得意レシピもあれこれ。
型抜きされたクッキー
いつもなら「師走」を地で行くドイツのクリスマスシーズンですが、今年はコロナ・ロックダウンの影響で、人が集まるイベントやパーティーはNG、子どもたちの習い事はキャンセル、親はホームオフィスで在宅、夫婦の週末もお出かけの予定なし・という、異例の状況があちこちで発生。

その結果、久々に夫婦二人して、あるいは家族みんなが、自宅で一緒にまとまった時間を過ごせることから、「んじゃ、いつもより気合い入れて、みんなでプレッツヒェンでも作るか!」と、図らずもうれしいことになっているお宅も多いようです。

手作りプレッツヒェンの種類は数限りなくありますが、なかでもポピュラーなのはレープクーヘン。 クリスマスの名物レープクーヘンの材料 シナモンやクローブなど、香り高い「異国風スパイス」を使用し、ナッツやオレンジピールを加え、蜂蜜で甘みをつけた、ドイツの典型的なクリスマスお菓子。

「ヘンゼルとグレーテル」に登場するお菓子でできた魔女のおうちは、まさにこのレープクーヘンです。
クリスマスプレートにのったクッキー
高級感溢れる素敵な缶入りの市販品もプレゼントには最適ですが、家族と気軽につまめる素朴な手作りもなかなかです。

クラシックな絞り出しクッキーも、けっこう簡単にサクサク作れて、しかも美味しい。 絞りだしクッキーの材料私の友人夫婦は、生地を絞り出すのに専用の絞り出し袋じゃなくて、なんとお肉の塊を挽肉にするミンサーを活用。 ひき肉ミルでクッキー生地をしぼりだすこれぞ正にダイナミックなホームメードですね。

お料理大好きな私の姪っ子も、この冬はママとまったりベーキングタイム。

普遍のお楽しみは、やっぱり型抜き作業かな。
クリスマスモチーフのクッキーカッターあれこれ、はまっちゃいますよね♪ クリスマスモチーフの型で生地をくりぬく余った生地もクリエイティブに活用して、モミの木の3Dバージョンに♪
食べるの勿体ないな~! 立体のモミの木型クッキーラム酒がほんのり香る丸形クッキーは、チェリーのジャム入り。
これは大人の味でちょっとやみつきになりそうです。
ラム酒が香るジャム入りクッキー ドイツのクリスマス・プレッツヒェンは、なんと言っても奥が深い。

2枚重ねてジャムやマジパンをサンドしたり、ナッツやフルーツの砂糖漬けをあしらったり、カラーシュガーを散らしたり、チョコをコーティングしたり。

容器や周辺のデコレーションアイテムも含め、いくらでもこだわれてしまいます。
うちの義母も、私なら途中で投げ出しそうな手の込んだプレッツヒェンを毎年焼いてて、えらいなぁ~。

私は面倒がりなので、簡単にできて美味しいベルリナーブロートを作りました。

オーブンの天板に直接ソフト生地を流して焼いて、後からクーベルチュールチョコレートをかけて、一口サイズに切り分けていただくクリスマスのスイーツです。 クリスマスのスイーツ ベルリナーブロート作り それから、ラム酒の効いたトリフチョコも。ラム酒の効いたトリフチョコのコーティングの材料こちらは、チョコチップ・ココナッツ・ココアの3種類のコーティングにしました。どちらも、自分たちで午後のコーヒーブレークにちょこちょこ食べる用&ご近所さんへのプチお歳暮代わりです。

キッチンに溢れる甘ーい香りに、なめらかな生地の手触り、そして優しく流れる時間。

長引くロックダウンのさなか、クリスマスのお菓子作りは心にも癒やしの一ときです~。

お菓子でのティータイム、甘いお菓子にはさわやかな酸味のクリスマススペシャルブレンドがぴったりです。

クリスマススペシャルブレンド

全配合ハーブ

ローズヒップ、ハイビスカス、セイロンシナモン、ドライアップル、ルイボスティー、ドライオレンジピール、ドライレッドビート、ジンジャー、レモングラス、クローブ、リコリス、ステビアリーフ、カルダモン、バニラ