ドイツ通信・夏休み特集「食べるハーブ」2 ナチュラルが美味しい「アサツキ」

【 スタッフErikoのドイツ通信 】 ドイツの食卓というと、バターやクリームたっぷりのこってりお肉料理や、限りなく甘ーいスイーツなど、ハイカロリーなイメージが強いですね。 確かにそう言う一面もありますが、平日、家族だけで囲むドイツの食卓は、至って質素な場合も多いです。

また日本では、季節を問わず何かしら温かい献立が食卓にでることが多いですが、ドイツでは夕食を含め、火を使わない簡単メニューで済ませることも少なくありません。
たとえば、パンにチーズとハム、それに冷蔵庫にラディッシュやミニトマトでもあればささっとだしてきて、ビールのボトルをそえて完成、という具合です。

そんなシンプルメニューにもアクセントを添えてくれるのが「アサツキ(チャイブ)」。 今日は、今年の夏休み特集「食べるハーブ」の第二弾として、ドイツの日常の食卓に必須のこのハーブについてお伝えします。

資料によると、これはエゾネギの変種らしく、筒状の葉っぱの部分をいただきます。ネギの仲間では最も細く、でも他の食材に負けない強くくっきりした香りがあります。日本でもおひたしにしたり、パスタやスープのトッピングに使われていますね。

アサツキは、ドイツの食卓にも欠かせないハーブです。 スプレッドに、サラダに、スープにと、あちこちで大活躍。あまりにも日常の食事にすんなり溶け込んでいて、うっかり忘れてしまいそうですが、独特のアロマとテイストがしっかりその存在を主張します。

使い方の特徴は、なんと言っても「シンプル・イズ・ベスト」。 あれこれ手を加えず、ささっと洗って、さくさく切手、料理の最後にアクセントに加えるというのが一般的。ですから通常は生で、また加熱する場合も最小限で、フレッシュな状態でいただきます。

ドイツの人に「アサツキの典型的な食べ方ってどんなの?」と訊くと、即座に「スクランブルエッグ」という答えが返ってきます。

なんてことない、塩こしょうで味付けしただけの至ってシンプルなスクランブルエッグに、最後にアサツキを細かく切ったものを手早く加えてできあがり。そのまま食べても、パンにのっけてもOK。シンプルだからこそ、素材の美味しさが生きる、まさに飾らないドイツらしいクラシックな一品と言えます。

またパンにのせるなら、チーズとアサツキのコンビもおすすめ。 みじん切りにしたアサツキを、クリームチーズに練り込んだり、またカッテージチーズにまぜて軽くレモンペッパーを加えたら、そのままライ麦パンなどどっしりしたダークブレッドにのせてできあがり。 時間がなくてもささっと作れて、お腹の持ちもよく、なかなか侮れない一品です。

ドイツでは、日本でお馴染みのふわふわ食パンはあまり出回ってないですが、トースト用として薄切りパンが販売されていて、最近では健康志向で全粒粉のものなどもあります。

ハムやチーズ、それに野菜などをのせたいわゆる「ピザトースト」は、ドイツでも軽食としてポピュラーで、カフェなどでも注文できます。

アサツキは、そんなトーストメニューにも登場。カリッと焼けたトーストの上でチーズがとろーり溶けてるところに、生のアサツキを散らしてすかさず食卓へ。これだけで、トーストに彩りと元気がプラスされます。 週末のブランチなら、ツナやサーモンを加えてちょっとスペシャル感をupしてもいいですね。

またアサツキはポテトとも相性が良いです。冷たいサワークリームやヨーグルトと混ぜて、ころころかわいいミニサイズの新じゃがのオーブン焼きに添えたら、夏場でも美味しくいただけます。

アサツキは、サラダに入れても美味しいです。他の野菜と混ぜてもOKですが、ざく切りにしてビネガーとオイルのシンプルドレッシングに加えると、一層「アサツキらしさ」が際立ちます。

サラダをボリュームアップさせたい場合は、例えばマッシュルームのフライパン炒めをたっぷりのっけて、温サラダに。

いやいやいや、もっとがっつり頼むよ!という場合は、チーズやフライシュケーゼ(ドイツやオーストリアで一般的なミートローフの1種)を加えて、メインディッシュにしちゃってもいいですね。

また日本のように、アサツキのみじん切りを食卓でスープに加える方法も人気です。 ブイヨンのシンプルな澄ましスープも、ぱらぱらとアサツキを加えただけで、華やかな印象になります。

我が家では、南ドイツの定番マウルタッシェ(野菜や挽肉のフィリング入りの四角いラビオリ風パスタ)のスープに、ざくざく刻んだフレッシュなアサツキを入れるのが好きです。

シンプルでナチュラルが最高に美味しいアサツキ。えっと、こんな手抜きでいいの?と、ちょっと心配になってくるほど(笑)忙しい主婦の強い味方です♪

おいしいものをたくさん食べたあとは、リセットブレンドでケアしましょう。